Les Rayons et les Ombres
開廊時間|火〜土 11:00–19:00 (土 13:00–14:00 CLOSED)
休廊日|日・月・祝日
※4月28日〜5月7日までGW休暇のため休廊
この度Akio Nagasawa Gallery Ginzaにて、オロール・ドゥ・ラ・モリヌリ個展「Les Rayons et les Ombres」を開催致します。
オロールは、パリを拠点に活動するアーティストで、主に伝統的なエッチングプレス機を使用しながら水彩やインク、水墨を加えたモノタイプ作品を発表しています。
AKIO NAGASAWA Galleryにおいて2回目となる本展では、"地中海"への旅をテーマとし、そこに棲む生き物や波、岩や砂の海岸風景を展覧致します。
また、開催にあわせて同名作品集も刊行いたします。
ご高覧賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
AKIO NAGASAWA Galleryから2度目の招待を受け、今回は特に私の想いに近いテーマでの展覧会の機会を与えられたことを嬉しく思います。
初個展は、ファッションデザインを学んだ背景もあり、私の作品に多大な影響を与えてきたファッションの分野でのものでしたが、今回は常にインスピレーションの源である自然に対する愛をテーマにしています。
風景、植物、動物は、常に私の作品の中で重要な位置を占めてきました。
TARA号に乗船しての海洋探検隊の冒険、そしてルイ・ヴィトンから出版された『Mediterranean Sea』の後、私は海洋世界のビジュアライズを深めていきたいと思うようになりました。今回の展覧会では、海、その深み、動植物の生態に焦点を当てています。また、水中世界の未知で目に見えない豊かさを伝えるために、動きや色調の研究にも力を注ぎました。
何度も訪れてきた私の日本への愛は、私の美学に大きな影響を与えています。インク、水、紙、筆、そしてステンシル、エングレーヴィング、版画などの技法に対する私の情熱は、そこから生まれました。光と影と戯れながら、詩的で夢のような方法で、海という巨大な空間に潜む神秘を伝えたいです。今回の展覧会のタイトルは、Victor Hugoの詩集にちなんで『Les Rayons et les Ombres』としたのはそのためです。
長澤章生さんとそのチームの信頼と友情、そしてこの特別な場所で再び展覧会を開催できることに感謝致します。
-オロール・ドゥ・ラ・モリヌリ
アーティスト
オロール・ドゥ・ラ・モリヌリ
Aurore de La Morinerie
アーティスト・イラストレーター
1962年、フランス西部の都市サン=ロー生まれ。80年代にパリのデュペレ応用美術学校をファッションデザイナーとして卒業。同時期に、書道と中国絵画を勉強し、その後の彼女のスタイルに強い影響を与える。1990年初頭にファッションイラストレーターとして成功を収め、そのキャリアを確立。
エルメスやシャネル、カルティエ、オメガ、ティファニー、メゾン マルジェラ、リック・オウエンス、イッセイミヤケをはじめとするメゾンや、プランタン(パリ)、ニーマンマーカス、H&M、IKEAなどの企業へ向けたドローイング作品を手がけるほか、新聞「Le monde」(フランス)や雑誌「Harper’s Bazaar」(US、UK)、「ELLE」(フランス)などの出版物や広告へも定期的にイラストレーションを描く。
ミュンヘンのGallery Bartsch & Chariauに所属。主な展覧会歴は、デザイン・ミュージアム(ロンドン、2010年)やThe Museum für Kunst und Gewerbe Hamburg(ドイツ、2015年)などがある。パリのガリエラ美術館より依頼を受け、2013年に開催された「Azzedine Alaïa」展カタログのためにイラストレーションを寄稿。「Azzedine Alaïa」シリーズの10作品はガリエラ美術館のグラフィックアート常設コレクションの一部となっている。現在も、パリを拠点に精力的に制作活動を行う。
写真:ADAGP 2024 _ Photo Agence Mue
出版物
Les Rayons et les Ombres
2024年4月11日よりAKIO NAGASAWA Gallery Ginzaで開催されているオロール・ドゥ・ラ・モリヌリ個展「Les Rayons et les Ombres」展に併せて制作された写真集。
オロールは、水彩やインク、水墨を中心としたドローイングに加え、伝統的なエッチングプレス機を使用した一品制作のグラフィカルなモノタイプ作品を制作しています。
本作品集は、"地中海"への旅をテーマとし、そこに棲む生き物や波、岩や砂の海岸風景の作品を収録しています。
※ガリエラ宮パリ市立モード美術館のグラフィックアート部門責任者ローラン・コッタ氏によるテキストブックも付録(テキスト:仏語)
展覧会情報はこちら
Hommage à Alaïa
パリを拠点に活動するアーティスト、オロール・ドゥ・ラ・モリヌリ(Aurore de La Morinerie)による作品集。
オロールは、水彩やインク、水墨を中心としたドローイングに加え、伝統的なエッチングプレス機を使用した一品制作のグラフィカルなモノタイプ作品を制作しています。
本作品集は、ファッションデザイナーのアズディン・アライア(Azzedine Alaïa)と彼のメゾン「ALAÏA(アライア)」のために手がけた作品を収録しました。
アズディン・アライア没後一年を機に、“アライアへのオマージュ”と題された珠玉の作品群をご高覧ください。
※2013年パリ市立ガリエラ美術館開催『Azzedine Alaïa』展出品作品及び、元ガリエラ美術館・モード&コスチューム博物館館長オリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)氏によるテキストを収録。