ダニエル・ブラーフックス
Daniel Blaufuks
ダニエル・ブラーフックスは、写真やビデオ作品を中心に、書籍、インスタレーションなどを通じ作品を発表し、世界各地で展覧会が開催されているポルトガルのアーティストである。写真と文学の関係に取り組んでおり、ライターであるポール・ボーウェル氏とコラボレートした『My Tangier』(1991)などにはすでにその傾向があった。また、パブリックなものと、プライベートなものの間にある関係性が、彼の制作における長年のテーマとなっている。『Collected Short Stories』(2003)の中で2つの画像を対幅形式で並べることで、“スナップショットの散文”とも言うべき効果を生み出し、切り取られたごく私的な風景がやがて大きな物語へと展開していく、その過程を表現した。また、映画制作にも取り組んでおり、ドキュメンタリー『不思議の国のアビス』は、ニューヨークのリンカーンセンターで公開された。
近年の主な展覧会としてCalouste Gulbenkian Foundation(リスボン)、 Palazzo delle Papesse(シエナ)、LisboaPhoto(リスボア)、Centro Cultural de Belém(リスボン)、Elga Wimmer Gallery(ニューヨーク)、Museu do Chiado(リスボア)、Photoespaña(マドリッド)。また、2007年にはUnder Strange Skiesのインターナショナル部門でBest Photography Book of the Year賞を受賞した。2010年にゲッティンゲンのSteidlより『Terezín』を発表し、2011年にはリオデジャネイロの近代美術館で、2014年にはリスボンの国立現代美術館で個展を開催。2017年、彼は前年度の展覧会「Léxico」と「Attempting Exhaustion」によってAICA-MC賞を受賞した。
ダニエル・ブラーフックスの展覧会
グループ展
アリックス・マリー、アントニー・ケアンズ、ダニエル・ブラーフックス、JH・エグルストーム、リン・チーペン(林志鹏)aka No.223、徐震®、小村希史
開廊時間|木〜土 11:00–13:00, 14:00–19:00
休廊日|日〜水・祝日