ヴィヴィアン・マイヤー
Vivian Maier
1926年ニューヨーク生まれのヴィヴィアン・マイヤーは、シカゴのノースショアで約40年もの間ベビーシッターとして働きながら、余暇を使って写真撮影をしていたアマチュア写真家です。作風はいわゆるストリートスナップで、生前は作品を一度も発表することがなかったため、2009年に無名の写真家として生涯を閉じました。しかし、彼女の死後、膨大に残されたネガやプリント類を手に入れたコレクター、ジョン・マルーフによりその存在が発見され、彼によって彼女の作品がインターネット上にアップロードされると、彼女の作品の持つ高いクオリティーは世界中のアートファンの知るところとなりました。2013年に、彼女の生涯を追ったドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』が発表されると、彼女の作品は謎多き人生と共に熱狂的に受け入れられ、現在では彼女の作品は世界中の美術館やギャラリーで展示されています。