山脇道子展
開廊時間|木〜土 11:00–13:00, 14:00–19:00
休廊日|日〜水・祝日
※新型コロナウイルスに関する状況により会期や内容を変更する可能性があります。
※掲載している作品画像の複製・二次使用・他サイトでの利用は、固く禁じます。
この度、Akio Nagasawa Gallery(Ginza, Aoyama)では、山脇巌展(銀座)と山脇道子展(青山)を開催致します。
山脇巌・道子夫妻は、1930年にドイツにあった建築家ミース・ファン・デル・ローエ学長が率いる総合造形芸術大学バウハウス(デッサウ)に留学し、ヨセフ・アルバース、ヴァシリー・カンデンスキーらのもとに造形理論を学びました。ナチズムの台頭によりバウハウスの閉鎖が決定したため、1932年帰国。以降、巌は建築家、道子はテキスタイルデザイナーとして活躍。また、共にアーティストのみならず、教育者として後進の育成に励んだことでも知られています。
今回、山脇巌展(銀座)では、留学中に撮影した建築やインテリア、バウハウスでの授業風景、生徒らのポートレイトを、山脇道子展(青山)では、帰国後に撮影された戦前の銀座の建築物、路上スナップを展覧致します。両者とも、現在でも常に参照されるモダンデザインの源流の一つであるバウハウスで学んだ造形に対する感覚、理論、そしてそれらを基とした審美眼が画面に溢れています。
是非、この機会にご高覧頂けましたら幸いです。
アーティスト
山脇道子
Michiko YAMAWAKI
1910年、裏千家の老分をつとめる茶人・山脇善五郎と栞の長女として東京・築地に生まれる。お茶の水東京女子高等師範学校付属高等女学校を卒業後、1928年、建築家の山脇(旧姓・藤田)巌と結婚。
1930年、巖と共にアメリカ経由で渡独、建築家ミース・ファン・デル・ローエ学長率いる総合造形芸術学校デッサウ・バウハウスに入学。予備課程ではヨゼフ・アルベルス(アルバース)、ヴァシリー・カンディンスキ―、ヨースト・シュミット等から学び、織物科に進級後はダンタ・シャロン=シュテルツル、リリー・ライヒ、オッティ・ベルガー、アンニ・アルベルス等から指導を受ける。
1932年帰国以降、気鋭のテキスタイル・デザイナーとして、バウハウスの理念を日本に伝える教育者として、そして時代の最先端を行くモダンガールとして活躍する。
1933年、資生堂画廊で「山脇道子バウハウス手織物個展」を開催。1935年、「機織機と猫」で第一回帝展に入選。翌年、第一回実在工芸展に入選し、日本工芸協会理事に就任。1939年、日本手工芸文化協会の審査員に就任。新建筑工芸学院、自由学園工芸研究所、(以下は戦後)昭和女子大学、日本大学芸術学部で教鞭を取る。
1995年、「バウハウス1919-1933」展に亡き夫・巌の作品と共に自作を出品する。
2000年逝去。