この度、Akio Nagasawa Galleryでは、『金子國義 写真展』を開催致します。

稀代のアーティスト金子國義は、フランス文学者の澁澤龍彦に見い出され、1967年に彗星の
ごとくデビュー。その前時代的ともいえる独特の描写による人物像など、甘美で退廃的な画風で一躍人気を博します。
以後、雑誌「ユリイカ」「婦人公論」の表紙や新潮文庫の「不思議の国のアリス」の挿絵を
手掛け、熱狂的な支持を得てきました。
また、絵画のみならず版画、舞台美術、着物デザインなど、その活躍は多岐に渡りました。

本展は金子の写真作品をまとまった形で紹介する初の展覧会となります。
それらは、当然ながら金子好みのモデルを舞台に配し、エロスの香り、幻想の美を紡ぎ出しています。これら濃密な色合いのカラー写真、ざらついたモノクロ写真、独特の美意識に彩られたヌード写真をご堪能ください。

また、会期を合わせ小宮山書店（東京）でも『金子國義 ポラロイド』展を開催いたします。
併せてご高覧くださいますようお願い致します。