Roadside Lights
※3月9日(木)〜11日(土)作家在廊予定
開廊時間|木〜土 11:00–13:00, 14:00–19:00
休廊日|日〜水・祝日
※新型コロナウイルスに関する状況により会期や内容を変更する可能性があります。
協力:Case Publishing
この度、Akio Nagasawa Gallery Aoyamaは、大橋英児個展「Roadside Lights」を開催致します。
大橋は1955年北海道稚内市生まれ。生まれ育った北辺の体験から冬などの厳しい環境下での荒涼美に魅せられ、20代後半よりヒマラヤ周辺の国々を訪れました。
本展では、2008年より開始したプロジェクト「Roadside Lights」より新作作品を展覧致します。本プロジェクトは日本ではありふれた景色である“自販機のある風景”にスポットをあて、特に冬を中心に全国を回り撮影を続けたものです。「ここでの自販機の姿は現代人と等価であり、孤独と希望を可視化した物である」と作家は語ります。
会場では、既刊作品集も販売致します。この機会に是非ご高覧ください。
【作家ステートメント】
14年前の吹雪の夜に車を走らせていた。ホワイトアウトで自分のいる場所さえわからなくなっていた時、いつも見慣れた自販機の明かりで何処にいるのかを知るという経験をした。それ以来、自販機は私にとって特別な存在となり、世の中を見る窓となった。
路上にぽつんと佇む自販機の姿は孤独である。しかしこの景色は日本では当たり前で誰も気に留めることは無い、そんな自販機の姿に私は現代人を重ね合わせた。自販機たちは雨の日も雪の日もたたずみ、ひたすらお客さんを待ち続けている。その姿は、私の心につきささり、それは過去の失われた記憶の断片を可視化して行く。
さらに自販機の輝く姿からは、かつての自分の日々の営みを見るだけでは無く希望も見えてくる。自販機が指し示す光の先に、希望と未来をも感じ取ることが出来る。その時、自販機は“ジェフ・クーンズの掃除機”のような究極のモダンアートとなる。
アーティスト
大橋英児
Eiji OHASHI
1955年稚内市生まれ。
生まれ育った北辺の体験から、冬などの厳しい環境下での荒涼美に魅せられ二十代後半よりヒマラヤ周辺の国々を訪れる。2008年より自販機のある風景「Roadside Lights」のプロジェクトをはじめる。ここでの自販機の姿は現代人と等価であり、孤独と希望を可視化した物である。
2024年3月 京都芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻修了 MFA(美術修士)
<主な個展>
2023 “Roadside Lights” AKIO NAGASAWA Gallery、東京、日本
2018年「Roadside Lights」Marianne Cat Gallery、マルセイユ、フランス
2018年「Roadside Lights」Case東京、東京、日本
2018年「Roadside Lights」Case Rotterdam、ロッテルダム、オランダ
2017年「Roadside Lights」Galerie&c0119、パリ、フランス
2017年「Roadside Lights」禅フォトギャラリー、東京、日本
2016年「Roadside Lights」コニカミノルタプラザ、東京、日本
2015年「Roadside Lights」コニカミノルタプラザ、東京、日本
2014年「Roadside Lights」新宿ニコンサロン、東京、日本
2013年「Roadside Lights」コニカミノルタプラザ、東京、日本
<主な企画展・グループ展>
2022年「Photo Gaspsie」ケベック、カナダ
2021年「写真の町東川賞歴代受賞作家屋外写真展」東川町、日本
2021年「Auckland Festival of Photography」オークランド、ニュージーランド
2021年 札幌芸術展「アフターダーク」札幌芸術の森美術館、札幌市、日本
2018年「#28—NI'HOMME-SUMMER GROUP EXHIBITION」アントワープ、ベルギー
2017年「in print, out of print 表現としての写真集」奈良市写真美術館、奈良市、日本
2016年「Singapore International Photo Festival 2016」シンガポール、シンガポール
<主な受賞歴>
2018年 第34回写真の町東川賞「特別作家賞」
2017年 2017 Photo-eye BestBooks
2016年 Critical Mass Top50
出版物
Roadside Lights Seasons: Winter(A)
2017年に刊行され現在は絶版となっている『Roadside Lights』(Zen Foto Gallery刊)以来のカラー写真集。
※表紙を4種類からお選びいただけます。中ページの内容は同じです。
前作刊行以降、“自販機のある風景”はBBCやCNNなど数多くの海外メディアで紹介され、世界中のオーディエンスより多くの支持を得ました。本作品集では、その中でも特に人気のある冬に撮影された新作を含む44点を収録。冬の過酷な環境下でも光り輝く自販機は大橋の作品を通じて擬人化され、現代人の姿と重なり合って私たちの眼には映るでしょう。
アートディレクションは田中義久が手掛け、B4サイズの大きめの判型は作品のディテールを見ることが可能に。
屏風を想像させる蛇腹による製本は、日本でも最高の技術を持つ朱印帳製本の第一人者である博勝堂が担当しました。
私は撮影の時いつも一台で置かれている自販機の写真を好んで撮っている。それは私自身の孤独な心を表しているものかもしれないが、現代人が抱えている孤独に対するメタファーをも表現していると考えている。最近の調査ではアメリカ人の孤独を感じる人の割合が30年前と比べると5倍になっている。SNSが発達したこの時代の中にあってである。ただ冬の過酷な環境で輝く自販機の姿は、愛おしくもあり励まされる存在でもあると私は思う。光り輝く姿は機械ではあるが妙に人間らしく見え、さらにその光景は希望をも感じさせる。自販機のある風景も時代とともに変わっていく。さらにそれを見る人の心も変わっていき、その変化を記録していくのも私の仕事だと考えている。
- 大橋英児 あとがきより
Roadside Lights Seasons: Winter(B)
2017年に刊行され現在は絶版となっている『Roadside Lights』(Zen Foto Gallery刊)以来のカラー写真集。
※表紙を4種類からお選びいただけます。中ページの内容は同じです。
前作刊行以降、“自販機のある風景”はBBCやCNNなど数多くの海外メディアで紹介され、世界中のオーディエンスより多くの支持を得ました。本作品集では、その中でも特に人気のある冬に撮影された新作を含む44点を収録。冬の過酷な環境下でも光り輝く自販機は大橋の作品を通じて擬人化され、現代人の姿と重なり合って私たちの眼には映るでしょう。
アートディレクションは田中義久が手掛け、B4サイズの大きめの判型は作品のディテールを見ることが可能に。
屏風を想像させる蛇腹による製本は、日本でも最高の技術を持つ朱印帳製本の第一人者である博勝堂が担当しました。
私は撮影の時いつも一台で置かれている自販機の写真を好んで撮っている。それは私自身の孤独な心を表しているものかもしれないが、現代人が抱えている孤独に対するメタファーをも表現していると考えている。最近の調査ではアメリカ人の孤独を感じる人の割合が30年前と比べると5倍になっている。SNSが発達したこの時代の中にあってである。ただ冬の過酷な環境で輝く自販機の姿は、愛おしくもあり励まされる存在でもあると私は思う。光り輝く姿は機械ではあるが妙に人間らしく見え、さらにその光景は希望をも感じさせる。自販機のある風景も時代とともに変わっていく。さらにそれを見る人の心も変わっていき、その変化を記録していくのも私の仕事だと考えている。
- 大橋英児 あとがきより
Roadside Lights Seasons: Winter(C)
2017年に刊行され現在は絶版となっている『Roadside Lights』(Zen Foto Gallery刊)以来のカラー写真集。
※表紙を4種類からお選びいただけます。中ページの内容は同じです。
前作刊行以降、“自販機のある風景”はBBCやCNNなど数多くの海外メディアで紹介され、世界中のオーディエンスより多くの支持を得ました。本作品集では、その中でも特に人気のある冬に撮影された新作を含む44点を収録。冬の過酷な環境下でも光り輝く自販機は大橋の作品を通じて擬人化され、現代人の姿と重なり合って私たちの眼には映るでしょう。
アートディレクションは田中義久が手掛け、B4サイズの大きめの判型は作品のディテールを見ることが可能に。
屏風を想像させる蛇腹による製本は、日本でも最高の技術を持つ朱印帳製本の第一人者である博勝堂が担当しました。
私は撮影の時いつも一台で置かれている自販機の写真を好んで撮っている。それは私自身の孤独な心を表しているものかもしれないが、現代人が抱えている孤独に対するメタファーをも表現していると考えている。最近の調査ではアメリカ人の孤独を感じる人の割合が30年前と比べると5倍になっている。SNSが発達したこの時代の中にあってである。ただ冬の過酷な環境で輝く自販機の姿は、愛おしくもあり励まされる存在でもあると私は思う。光り輝く姿は機械ではあるが妙に人間らしく見え、さらにその光景は希望をも感じさせる。自販機のある風景も時代とともに変わっていく。さらにそれを見る人の心も変わっていき、その変化を記録していくのも私の仕事だと考えている。
- 大橋英児 あとがきより
Roadside Lights Seasons: Winter(D)
2017年に刊行され現在は絶版となっている『Roadside Lights』(Zen Foto Gallery刊)以来のカラー写真集。
※表紙を4種類からお選びいただけます。中ページの内容は同じです。
前作刊行以降、“自販機のある風景”はBBCやCNNなど数多くの海外メディアで紹介され、世界中のオーディエンスより多くの支持を得ました。本作品集では、その中でも特に人気のある冬に撮影された新作を含む44点を収録。冬の過酷な環境下でも光り輝く自販機は大橋の作品を通じて擬人化され、現代人の姿と重なり合って私たちの眼には映るでしょう。
アートディレクションは田中義久が手掛け、B4サイズの大きめの判型は作品のディテールを見ることが可能に。
屏風を想像させる蛇腹による製本は、日本でも最高の技術を持つ朱印帳製本の第一人者である博勝堂が担当しました。
私は撮影の時いつも一台で置かれている自販機の写真を好んで撮っている。それは私自身の孤独な心を表しているものかもしれないが、現代人が抱えている孤独に対するメタファーをも表現していると考えている。最近の調査ではアメリカ人の孤独を感じる人の割合が30年前と比べると5倍になっている。SNSが発達したこの時代の中にあってである。ただ冬の過酷な環境で輝く自販機の姿は、愛おしくもあり励まされる存在でもあると私は思う。光り輝く姿は機械ではあるが妙に人間らしく見え、さらにその光景は希望をも感じさせる。自販機のある風景も時代とともに変わっていく。さらにそれを見る人の心も変わっていき、その変化を記録していくのも私の仕事だと考えている。
- 大橋英児 あとがきより