おすすめ、サイン入り
WITHERED FLOWERS BLACK
$42.48
(税込)
限定版/限定900部/サイン&ナンバー入
モノクロ写真は特殊だ。写真の歴史は、モノクロ写真で始まったが本来我々が目で見ているのはカラー像であり、裸眼でモノクロ像を見ることはない。かなり特異な世界だ。もしも最初からフィルムがカラーだったらモノクロ映像というものは世の中に生まれなかったのかもしれない。それでも我々写真家はそんなモノクロの魔力に魅せられる。そのシンプルでモダンでシャープなイメージに。枯れた花の持つたたずまい、皺のよった皮膚のような質感、ムード、その美しさの細かなディテールを自分流に表現したくて、7年間花が枯れるのを待っては撮影を続けている。何故人は花に惹かれるのだろうか。その美しい造形や色彩は、花が人間を魅了して利用する為なのだろうか。(中略)今回はモノクロ像の方がカラー像よりも魅力的に見えるように入念にライティングを工夫しながら撮影した。カラーの花の写真に比べてより写真的な表現に、つまり“花”を表現するつもりが“写真”を表現する作品になったのかもしれない。 田島一成 あとがきより(抜粋)
- 判型
- 207 x 217mm
- 頁数
- 80頁
- 製本
- クロス装丁ハードカバー、箔押し
- 発行年
- 2022.1
- 出版社
- Akio Nagasawa Publishing
田島 一成
Kazunali TAJIMA
1968年 東京都生まれ。
写真家・五味彬氏アシスタントを経て独立後、1989年からパリ、ニューヨークで活動。
2002年から東京を拠点に、広告、ファッションを中心に、音楽系やTVコマーシャルにも活動の場を広げる。
1997年 American Photographie Annual(アメリカ写真年鑑)掲載。2007年、2013年ADC賞受賞。