ginza

AKIO NAGASAWA Inaugural Exhibition

猪瀬 光小川隆之杵島隆倉田精二坂田栄一郎沢渡朔柴田敏雄須田一政瀬戸正人立木義浩内藤正敏野村佐紀子森山大道細江英公吉永マサユキ吉増剛造吉行耕平ウィリアム・クラインサラ・ムーン

2014年11月5日(水) - 11月30日(日)
AKIO NAGASAWA Inaugural Exhibition
2014.11.5(Wed.) - 11.30(Sun.)
Gallery hours:11:00-19:00
Closed on Monday,Tuesday
*11月24日は祝日につきオープンいたします。

アーティスト

猪瀬 光

Kou INOSE

1960年埼玉生まれ。大阪芸術大学在学中に井上青龍に写真を学び、そのキャリアをスタートさせる。多くの熱烈なファンを持つ猪瀬だが、一枚一枚のプリントに究極のこだわりを見せるが故に発表の機会は少ない。1枚のプリントを仕上げるのに1ヶ月を費やし、極限にまで集中し焼き上げられた写真には、驚くべき密度と強度が存在する。93年に東川町国際写真フェスティバル新人作家賞。写真集に「デジャ=ヴュ」第11号特集猪瀬光(93年、フォトプラネット)や『INOSE Kou VISIONS of JAPAN』(98年、光琳社)、『猪瀬光全作品』(2015年、月曜社)。主な展覧会に、個展「猪瀬光写真展」(01年、Space Kobo & Tomo)や、グループ展「孤独な惑星 - lonely planet」(04年、水戸芸術館)などがある。2015年にAkio Nagasawa Gallery Ginzaで開催した個展「THE COMPLETE WORKS」は大きな反響を呼んだ。

小川隆之

Takayuki OGAWA

1936年東京生まれ。日本大学芸術学部で写真技術を習得した後、文藝春秋社写真部に入社。65年文藝春秋社を退社し、以後フリーランスとして、雑誌や広告、テレビCMのカメラマンとして活躍する。67-68年にかけてN.Y.で撮影されたシリーズは、親交の深い写真家・ロバート・フランクによって「NEW YORK IS」と命名された。ドキュメンタリーというスタイルをとりつつ、個人的、主観的な視点でもって切り取られたニューヨークの街はどこかスタイリッシュで、小川の独自の美意識が随所に漂う。帰国後、雑誌「カメラ毎日」(68年9月号)の巻頭で41ページに渡り掲載され、68年日本写真批評家協会新人賞を受賞。ジョージ・イーストマン・ハウス(アメリカ)、東京都写真美術館、川崎市市民ミュージアム、日本大学などに作品が所蔵されている。2008年、肺気腫により逝去。

杵島隆

Takashi KIJIMA

1920年アメリカ・カリフォルニア生まれ。写真家植田正治に師事した後、ライトパブリシティにて広告写真を撮影。56年キジマスタジオ設立し、その後幅広い分野で活躍。
戦後期には、ヌードをモチーフとした作品制作を行う。その撮影のほとんどはゲリラ的に野外で行われ、中でも物議を醸し出したのが桜田門の前で撮影したシリーズ《桜田門》(58年)。外界にオブジェとしてヌードを配置する芸術写真的な構図を持った作品は、当時の社会において政治的な側面がより強調されスキャンダラスな表現として物議を醸した。それ以前にも《8月6日ピカドン広島》(45年)、(45年)、《黒い雨が降った》(46年)といった、政治的意図を明確にうちだし、時代を鋭く批評した作品を多く制作。日本写真協会年度賞、勲四等瑞褒章など多数受賞。写真集に『The Orchid』(75)、『義経千本桜』(81)など。
2011年敗血症により逝去。

1945年東京都生まれ。1976年にワークショップ写真学校修了。1980年「ストリート・フォト・ランダム・東京75-79」で木村伊兵衛賞受賞。暴走族、ヤクザ、右翼活動家、そしてキャバレーやホストクラブなど、猥雑とした70年代東京の夜を捉えた『FLASH UP』は衝撃を与えた。1992 年『80's FAMILY』で第42回日本写真協会年度賞、1999年『ジャパン』で第30回講談社出版文化賞写真賞。写真展に「都市の造景」(2008)、「都市の鏡」ニコンサロン特別企画展(2006)などがある。

1941年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、株式会社ライトパブリシティに1年在籍した後に渡米し、リチャード・アヴェドンに師事。その後、「注文のおおい写真館」、「TALKING FACES」など、それまでの日本の肖像写真にはあり得なかった意欲的な作品を次々に発表。88年の創刊から雑誌「アエラ」の表紙の肖像写真を担当、創刊25周年を迎える2007年まで撮り続け、これまで1000人余を撮影。93年には写真界の大型国際イベントとして知られる「アルル国際写真フェスティバル」(フランス)に招待され、写真展を開催、同時にワークショップを行なう。2004年には東京都写真美術館で「PIERCING THE SKY-天を射る」を開催し、大きな話題を集め、05年には土門拳賞と日本写真協会賞・作家賞を受賞。13年には“人のいないポートレート”を中心としたシリーズ「江ノ島」が原美術館で開催され、新たな境地に挑んだ新作が大きな話題を呼んだ。

1940年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科在学中より写真雑誌等で作品発表を始め、日本デザインセンター勤務を経て、1966年よりフリーの写真家として活動。
ファッション・フォトグラファーとして活躍する傍ら、『カメラ毎日』を初め数々の雑誌で作品を発表。不思議の国のアリスを題材にした「少女アリス」(1973)や、イタリア人ファッションモデルを撮影した「ナディア」(1973)やなど数々の傑作を生み出し、その後も第一線で活躍を続けている。
主な作品集に『NADIA 森の人形館』『少女アリス』(73)、『密の味』(90)、『60's 』『60's 2』(01)、『kinky』(09),『Nadia』('16)。

柴田敏雄

Toshio SHIBATA

1949年東京生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科絵画専門課程油画専攻(修士課程)修了。75年にベルギー文部省より奨学金をうけ、ゲント市王立アカデミー写真科入学。80年頃より写真を始める。
大型カメラを使用して撮影された写真は、精密で緊張感のある画面構成を特徴とし、人工物と有機物が織りなす造形美がピクチャレスクに描き出されています。自然の中に人工物が入り込んだ不可思議な風景をダイナミックに捉えた作品は、社会的・政治的側面を反映しつつも、文明の発達とともに変わりゆく時代の風景を独自の造形的感覚で捉えたものとなっています。
シカゴ美術館での「Toshio Shibata」展をはじめ、東京都写真美術館「ランドスケープ」展、国立新美術館『与えられた形象 辰野登恵子/柴田敏雄』など、国内外で多数個展を開催。92年第17回木村伊兵衛賞受賞、09年日本写真協会賞作家賞、第25回東川賞国内作家賞受賞。主な写真集に『LANDSCAPE』(96)、『DAM』(04)、『a View』『For Grey』(09)、『Concrete Abstraction』(15)など。

1940年東京都生まれ。62年に東京綜合写真専門学校を卒業。67年より寺山修司が主宰する演劇実験室「天井桟敷」の専属カメラマンとなる。71年よりフリーランスの写真家として活動を開始。76年、『風姿花伝』にて日本写真協会新人賞を受賞し、一躍注目を浴びる。
その後、83年に写真展「物草拾遺」等により日本写真協会年度賞を受賞。85年に写真展「日常の断片」等により第1回東川賞国内作家賞を、97年に写真集『人間の記憶』により第16回土門拳賞など受賞多数。2013年には東京都写真美術館にて大規模な回顧展「凪の片」が開催された。
現実と非現実の間に漂う一瞬を捉えたその作品は近年とみに海外での評価も高い。
主な作品集に『風姿花伝』(78)、『わが東京100』(79)、『紅い花』(2000)、『私家版・無名の男女』(2013)他。Akio Nagasawa Publishingより『風姿花伝(完全版)』(2012)、『一九七五 三浦三崎』(2012)、『Early Works 1970-1975』(2013)、『Childhood Days』(2015)、『Rei』(2015)、『GANKOTOSHI』(2019)、『NEW LIFE』(2020)、『無名の男女(東京1976-78年)』(2021)、『関東風譚』(2022)、『物草拾遺』(2013)など多数。

1953年タイ生まれ。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業後、深瀬昌久のアシスタントを経て、81年フリーランスの写真家として独立。
87年、新宿に山内道雄とギャラリーPLACE M開設。『Silent Mode』(95)、『部屋 Living Room, Tokyo』(96)で第21回木村伊兵衛写真賞、自伝エッセイ『トオイと正人』(99)で新潮学芸賞他数々受賞。その他の作品集に「バンコク、ハノイ1982-1987」(90)、台湾の街道筋に立ち並ぶ電飾を施したガラスの箱の中で、ビンロウという嗜好品を売る女たちを捉えた「binran」(08)等がある。
作家活動にとどまらず、木村伊兵衛写真賞の審査員を務めるなど、写真界で幅広い活動を続けている。清里フォトアートミュージアム副館長。

立木義浩

Yoshihiro TATSUKI

1937年徳島県生まれ。58年、東京写真短期大学(現・東京工芸大学)卒業。アドセンター設立時にカメラマンとして参加。69年、フリーランスとなる。広告・雑誌・出版など幅広い分野で活躍。65年に『カメラ毎日』でフォトストーリーとして56ページにも渡り発表されたシリーズ『舌出し天使』は構成・和田誠、詩・寺山修司、解説・草森紳一らによる大胆な編集が大きな反響を呼び「戦後写真史における事件」として、今なお語り継がれている。
主な写真集に『GIRL』(70年)、『私生活・加賀まり子』(71年)、山口百恵自叙伝『蒼い時』(80年)、『MY AMERICA』(82年)、『家族の肖像』(90年)、『ありふれた風景』(07年)など。

内藤正敏

Masatoshi NAITO

1938年東京生まれ。25歳の時、撮影のために赴いた出羽湯殿山で即身仏に出会い、修験道への興味を深め、66年に羽黒山伏の秋峰修行に参加。写真家として独自の作風を獲得するとともに、東北の民間信仰を主題に研究を開始。「婆バクハツ!」(79)、『出羽三山と修験』(82)で第2回土門拳賞受賞、「遠野物語」(83)、「東京 都市の闇を幻視する」(85)で日本写真協会年度賞。闇に向かってストロボを焚く独特の作風で注目を集め、国内外で発表。同時に、民俗学者として「ミイラ信仰の研究』(74)、「修験道の精神宇宙」(91)、「遠野物語の原風景」(94)「日本のミイラ信仰」(99)など多数。東北と江戸・東京、自然と都市、科学と宗教といった異質のテーマを、多角的な視点と斬新な発想に基づく民俗学の論考を次々と発表している。

1967年山口県下関市生。九州産業大学芸術学部写真学科卒業後、91年より荒木経惟に師事する。93年に初の個展「針のない時計」を開催以降、国内外で精力的に個展・グループ展を行い高い評価を得ている。2015年フランスにて開催された日本人アーティスト8名によるグループ展「Another Language」展(アルル国際写真フェスティバル)に出展、世界中の人々より称賛される。現在、今後の活躍がもっとも期待されるフォトグラファーのひとり。
主な写真集にAkio Nagasawa Publishing発行の『黒闇』(08)、『もうひとつの黒闇/Another Black Darkness』(16)、『十代目松本幸四郎 残夢』(17)、『春の運命』(20)、『ノクターン』(22)の他、『裸ノ時間』(97、平凡社)、『夜間飛行』(08、リトルモア)、『NUDE/A ROOM/FLOWERS』(12、MATCH and Company)、『TAMANO』(14、リブロアルテ)、『雁』(16、Bcc co.,ltd)、『Ango』(17、bookshop M)、『愛について』(17、ASAMI OKADA PUBLISHING)など多数。

1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。1968-70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容され、写真界に衝撃を与える。
ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も高く、2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28回インフィニティ賞生涯功績部門を日本人として初受賞。2012年、ウィリアム・クラインとの二人展「William Klein + Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダンで開催され、2人の競演は世界を席巻した。2016年、パリ・カルティエ現代美術財団にて2度目の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。2018年、フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与された。2019年、ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。
2021年、パリのMEP(ヨーロッパ写真美術館)にて東松照明との二人展「Tokyo: 森山大道+東松照明」を開催。2022年、アムステルダムやローマ、サンパウロ、北京で個展を開催するなど、現在も精力的に活動を行っている。

細江英公

Eikoh HOSOE

1933年山形県生まれ。
52年東京写真短期大学(現東京工芸大学)入学、既存の美術制度のあり方を否定したデモクラート美術家協会を主催する瑛九と交流を深めるなどしながら、独自の芸術観を確立。56年初の個展「東京のアメリカ娘」を開催。59年には川田喜久治、東松照明、奈良原一高らとともに写真家のセルフ・エージェンシー“VIVO”を立ち上げ、私的で芸術的な表現活動を展開し日本の写真界を牽引。60年には『おとこと女』により日本写真批評家協会新人賞を受賞。その後も三島由紀夫を被写体として耽美な世界を表現した『薔薇刑』、秋田の農村を舞台に舞踊家の土方巽を撮影した『鎌鼬』など、数々の名作を生む。また作家活動のかたわら、写真文化の普及・発展にも寄与し、70年芸術選奨文部大臣賞受賞、98年紫綬褒章授受、08年毎日芸術賞受賞など、数々の賞を受賞。
主な写真集に『薔薇刑』(63)、『鎌鼬』(69)、『EIKOH・HOSOE 細江英公』(86)、『シモン 私風景』(2012)他。

吉永マサユキ

Masayuki YOSHINAGA

1964 年大阪府生まれ。水商売、テキ屋、運送業などの職を経て、写真家となる。暴走族の若者やチーマー、コギャル、在日外国人などマイノリティとされる人々を撮り続け、また写真のワークショップ「resist」では塾長を務めるなど、後身の指導にも力を注いでいる。
02年、英国Trolley社より写真集『Bosozoku』が刊行され、一躍注目を浴びる。海外でのグループ展にも数多く参加。、07年には横浜美術館で開催された『ゴス展』に参加。作品集に99年『ニッポンタカイネ』(99)、『申し訳ございません』(00)、『Gothic and Lolita』(07)、十三での半生をつづった半自伝『へたれ』(05)、『I’m Sorry』(13 )など。

吉増剛造

Gozo YOSHIMASU

1939年東京都生まれ。慶應義塾大学国文学科在学中より詩作を始め、以降、さまざまに展開を重ねながら絶えず現代詩の最前線を切り拓く詩作品を発表するとともに、詩の朗読を伴うパフォーマンスを世界各地で行う。80年代からは銅板に言葉を打刻したオブジェや写真の作品を本格的に発表し、国内外で個展を開催。主な詩集に「黄金詩篇」(70)、「熱風 a thousand steps」(79)、「オシリス、石ノ神」(84)、「螺旋歌(90)、「花火の家の入口で」(01)、「ごろごろ」(04)など。映像作品のDVDに「キセキ-gozoCinè」(09)。「表紙omote-gami」(09)で毎日芸術賞受賞。13年には旭日小綬章受章。文化功労者。福生市民栄誉賞受賞。

吉行耕平

Kohei YOSHIYUKI

1946年広島県生まれ。72年、夜の公園に集うカップルやそれを覗き見る人々を赤外線フィルムで撮影し『週刊新潮』に連載して話題となる。74年からは、英国通信社の専属カメラマンとして勤務。78年にフリーとなり、『Focus』や『写真時代』などの雑誌を中心に活動。79年、個展「公園」(駒井画廊)開催。写真集『ドキュメント・公園』に掲載された写真を新たにプリントし、2007年ニューヨーク、Yossi Milo Galleryにて個展「The Park」を開催、これを皮切りに世界各国で個展多数。
作品は、ニューヨーク近代美術館、サンフランシスコ近代美術館、メトロポリタン美術館など多くの美術館に収蔵されている。
主な写真集に『ドキュメント・公園』(80年)、『赤外光線』(92年)、『The Park』(07年)など。

1928年ニューヨーク市生まれ。
1955年からファッション写真を撮影、キャリアをスタートさせる。1956年『ニューヨーク』を刊行。ブレ、ボケなど従来の写真のタブーを破り大胆に表現、そのスタイルは今なお多くの写真家に影響を与え続けている。『ニューヨーク』の後、『ローマ』(1959)、『モスクワ』『東京』(1964)を相次いで制作。
活動は写真にとどまらず、1958年より映画制作を行い、1966年にファッション界を題材とした映画『ポリー・マグーお前は誰だ?』公開。
1995年にはサンフランシスコ近代美術館で個展を開催し、欧州中心だった評価がアメリカにおいても高まる。2005年パリのポンピドゥー・センターで『ウィリアム・クライン・レトロスペクティブ』展開催。2012年には森山大道との二人展『William Klein + Daido Moriyama』がロンドンのテート・モダンで開催され、写真界のみならずファッション界や映画界でも大きな話題を呼んだ。日本では2004年に東京都写真美術館で『PARIS+KLEIN』展が開催された。
芸術文化勲章「コマンドール」(1989年)、「ハッセルブラッド国際写真賞」(1990年)他数々受賞。
2022年9月パリにて逝去。

1941年フランス生まれ。モデル業のかたわら写真を撮り始め、70年から写真家として活動を開始。ファッション誌のエディトリアルやブランド広告のほか、コマーシャル制作、映像なども手掛る。
79年、カンヌ広告フィルムフェスティバル、キャシャレルのフィルムに全ての広告フィルムのグランプリ・金獅子賞受賞。86年『小さな赤頭巾』を出版し、ボローニュこどもの本大賞を受賞。95年、パリ写真大賞受賞。同年、パリ国立写真センターにて回顧展を開催。2008年刊行の『Sarah Moon 12345』にてナダール賞を受賞。
日本では、2002年、04年に何必館・京都現代美術館にて展覧会を開催した。
夢の中の物語のような幻想的な作品に魅了された熱狂的なファンを世界中に多く持つ。

出版物

NEW YORK IS

$35.16
在庫有り

小川隆之が1967年〜68年にかけてニューヨークに滞在し撮影した作品集。

小川は物語的な定形から脱却し、ひとつの写真に複数の解釈を可能とすることに成功しているのだ。ニューヨークでの特別な年月の中で小川が感じ、そして見たものの多くが、一つひとつの写真からも、シリーズ全体からも、感じとられるであろう。それは、大都市のモダンライフに対する、愛情に満ちた、しかし冷静なアレゴリーを込めた眼差しなのである。
アン・ウィルクス・タッカー テキストより

FUCK

$26.72
在庫有り

Kinky

$33.75
在庫有り

1968~69年に、のちに沢渡の妻となるモデルの荒張弘子を撮影した作品を中心に構成。
ファッションや色彩に60年代の空気が感じられつつも、モダンな印象の一冊。

※表紙の背に、経年劣化による小さな破れがあります。ご了承ください。

For Grey

$70.31
在庫有り

※古書になりますので若干の傷みあり。

Early Works 1970-1975_A

$126.56
Sold Out

この写真集は1970年から1975年、私の代表作と言われている「風姿花伝」連載以前に雑誌発表された作品で構成されている。古いネガの抽斗をひっくり返し、どうにかこうにかプリントにこぎつけた。自分史序章としても、思い入れを持たずにはいられない写真集である。

表紙は5種類のイメージからお選びいただけます。
※表紙Aのイメージのエディションは完売しており、A.P.版のご用意となります。

記録26号

$26.72
在庫有り

この「記録」26号に掲載した写真のほとんどは、池袋の街とその周辺を写したものである。
ぼくが、現在(いま)の西池袋の古いマンションに住みはじめて、すでに10年余りになる。それまでのぼくは、何につけどうあれ新宿の街一辺倒だったので、池袋との縁は極めて薄かったし、かつて隣駅の椎名町に半年間居たこともあったが、その時も池袋へはほとんど出向かなかった。(中略)ところが、昨年の春先きの散歩の途中、たまたまちょっと気に入った一枚の街角写真が写ってしまったことがきっかけで、ぼくの気持のなかにフト火が点いてしまい、いわば膝元というか足元というか、ここを撮らないテもないよなあと遅まきながら気がついて、以後1年余り、カメラを手に池袋界隈をうろつき歩いてきた。そうなると、同じ巨大なターミナルステーションでありながら、新宿と池袋とでは街の匂いが異なっていて、その体温というか体質というか、人々から伝わるインパクトの在りようが違うのだ。そしてなんのことはなく、池袋の巷間もまたぼくの体温とピタリ合ってしまうのだった。
池袋愛すべし、池袋あなどり難し、というのがぼくの只今の感想である。

-森山大道 あとがきより(抜粋)

シモン私風景

$105.47
在庫有り

昭和46年(1971年)、細江英公は四谷シモンを被写体に、東京都大田区の石川台や浅草仲見世、観音様周辺、花やしき通り、隅田川に架かる吾妻橋など彼の記憶が残っていた辺りを徘徊しながら撮影を行った。細江はこの写真集について「私の青年時代の記憶の記録である」と言っている。
写真集冒頭に白石かずこによる詩を二篇、巻末に加藤郁乎によるテキストを収録。