GINZA

GANKOTOSHI

須田一政

2019年9月17日(火) - 12月21日(土)
開廊時間|11:00-19:00
休廊日|日・月・祝日

「日々のスナップのなかで、街中にある眼の画像が気になってついつい撮ってしまう。自分でも何故それを撮っているのかは分からないのだが、出来上がったプリントを眺めてみると、やはりこれらには何かがあると密かに睨んでいる。だから、それらを一冊に纏め、このシリーズの輪郭をつけたい」 (写真集『GANKOTOSHI』あとがきより抜粋)

2019年3月に惜しまれながら逝去した須田一政が生前に望んだ、「眼」をテーマに纏められた写真集『GANKOTOSHI』の出版を記念し、貴重なヴィンテージ・プリントから作品を展覧致します。この機会に是非ご高覧ください。

アーティスト

1940年東京都生まれ。62年に東京綜合写真専門学校を卒業。67年より寺山修司が主宰する演劇実験室「天井桟敷」の専属カメラマンとなる。71年よりフリーランスの写真家として活動を開始。76年、『風姿花伝』にて日本写真協会新人賞を受賞し、一躍注目を浴びる。
その後、83年に写真展「物草拾遺」等により日本写真協会年度賞を受賞。85年に写真展「日常の断片」等により第1回東川賞国内作家賞を、97年に写真集『人間の記憶』により第16回土門拳賞など受賞多数。2013年には東京都写真美術館にて大規模な回顧展「凪の片」が開催された。
現実と非現実の間に漂う一瞬を捉えたその作品は近年とみに海外での評価も高い。
主な作品集に『風姿花伝』(78)、『わが東京100』(79)、『紅い花』(2000)、『私家版・無名の男女』(2013)他。Akio Nagasawa Publishingより『風姿花伝(完全版)』(2012)、『一九七五 三浦三崎』(2012)、『Early Works 1970-1975』(2013)、『Childhood Days』(2015)、『Rei』(2015)、『GANKOTOSHI』(2019)、『NEW LIFE』(2020)、『無名の男女(東京1976-78年)』(2021)、『関東風譚』(2022)、『物草拾遺』(2013)など多数。

出版物

GANKOTOSHI

$57.06
在庫有り

2019年3月に惜しまれながら逝去した須田一政が生前に望んだ、「眼」をテーマに纏められた写真集。

ある日、須田一政さんから、写真集に纏めたい作品群があるのだが相談に乗ってもらえないかとのご提案を頂いた。日々のスナップのなかで、街中にある眼の画像が気になってついつい撮ってしまう。自分でも何故それを撮っているのかは分からないのだが、出来上がったプリントを眺めてみると、やはりこれらには何かがあると密かに睨んでいる。だから、それらを一冊に纏め、このシリーズの輪郭をつけたいとのことであった。実際のプリントを見るまでもなく、そのお話だけで十分であった。私は二つ返事で、是非展覧会を開催し、写真集を出版させて頂きたいとお答えした。
-発行人・長澤章生による『GANKOTOSHI』あとがきより抜粋