Group Show
森山大道、須田一政、宮島達男、土田ヒロミ、大橋英児、野村佐紀子、谷田一郎、西野 達、TAKAY、YOSHIROTTEN
開廊時間|火〜土 11:00–19:00 (土 13:00–14:00 CLOSED)
休廊日|日・月・祝日
※12月6日(金)は18時より臨時休廊とさせていただきます。
出品作家:森山大道、須田一政、宮島達男、TAKAY、土田ヒロミ、大橋英児、野村佐紀子、西野辰、谷田一郎、TAKAY+YOSHIROTTEN
アーティスト
森山大道
Daido MORIYAMA
1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。1968-70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容され、写真界に衝撃を与える。
ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も高く、2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28回インフィニティ賞生涯功績部門を日本人として初受賞。2012年、ウィリアム・クラインとの二人展「William Klein + Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダンで開催され、2人の競演は世界を席巻した。2016年、パリ・カルティエ現代美術財団にて2度目の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。2018年、フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与された。2019年、ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。
2021年、パリのMEP(ヨーロッパ写真美術館)にて東松照明との二人展「Tokyo: 森山大道+東松照明」を開催。2022年、アムステルダムやローマ、サンパウロ、北京で個展を開催するなど、現在も精力的に活動を行っている。
須田一政
Issei SUDA
1940年東京都生まれ。62年に東京綜合写真専門学校を卒業。67年より寺山修司が主宰する演劇実験室「天井桟敷」の専属カメラマンとなる。71年よりフリーランスの写真家として活動を開始。76年、『風姿花伝』にて日本写真協会新人賞を受賞し、一躍注目を浴びる。
その後、83年に写真展「物草拾遺」等により日本写真協会年度賞を受賞。85年に写真展「日常の断片」等により第1回東川賞国内作家賞を、97年に写真集『人間の記憶』により第16回土門拳賞など受賞多数。2013年には東京都写真美術館にて大規模な回顧展「凪の片」が開催された。
現実と非現実の間に漂う一瞬を捉えたその作品は近年とみに海外での評価も高い。
主な作品集に『風姿花伝』(78)、『わが東京100』(79)、『紅い花』(2000)、『私家版・無名の男女』(2013)他。Akio Nagasawa Publishingより『風姿花伝(完全版)』(2012)、『一九七五 三浦三崎』(2012)、『Early Works 1970-1975』(2013)、『Childhood Days』(2015)、『Rei』(2015)、『GANKOTOSHI』(2019)、『NEW LIFE』(2020)、『無名の男女(東京1976-78年)』(2021)、『関東風譚』(2022)、『物草拾遺』(2013)など多数。
宮島達男
Tatsuo MIYAJIMA
1957年東京生まれ。1986年東京芸術大学大学院修了。国際美術展ヴェネチア・ビエンナーレの若手作家部門アペルト’88で注目を浴びて以来、日本を代表する現代美術家のひとりとして、国内外で精力的な活動を続けている。
ヴェネチア・ビエンナーレ(1999年)に日本代表として参加。広島市現代現代美術館(1990年)、ヘイワードギャラリー(ロンドン、1997年)、東京オペラシティアートギャラリー(2000年)、アート・ソンジェ美術館(韓国、2002年)、ローマ市立現代美術館(2004年)、水戸芸術館現代美術ギャラリー(2008年)、オーストラリア現代美術館(2016年)など国内外での重要な現代美術館にて個展。ロンドンのテートギャラリーやミュンヘン州立近代美術館、東京都現代美術館などに作品が所蔵されているほか、六本木ヒルズ内のテレビ朝日外壁やベネッセアートサイト直島、東京オペラシティ、リウム美術館(韓国、ソウル)などパブリックアート作品も多い。宮島の作品は「それは変わりつづける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」という3つのコンセプトに基づいたデジタルカウンター(L.E.D.)に代表され、それぞれの数字が異なる速度で明滅し、0(ゼロ)を示さないことによって、時間や人間のライフサイクルの連続性、永遠性、関係性を示唆する。また、第2次世界大戦中に長崎で被爆した柿の木の木の実から取り出された種から生まれた苗木を世界各地に植樹する「時の蘇生—柿の木プロジェクト」の発起人。2019年8月まで、中国・上海の上海民生現代美術館で個展『宮島達男:如来(Being Coming)』を開催。
土田ヒロミ
Hiromi Tsuchida
1939 年福井県生まれ。福井大学工学部卒業。ポーラ化粧品本舗退社後、フリーランスに。
1971─ 96年、東京綜合写真専門学校教職。2000 ─ 13年、大阪芸術大学教授。1975 年頃から約50 年間撮影を続ける被爆地ヒロシマのほか、高度経済成長やバブル経済、祭礼や土俗文化などのテーマによって、変貌する日本の姿を表現してきた。代表作に「自閉空間」(’71 太陽賞)「ヒロシマ 1945 ─ 1978」(’78 伊奈信男賞)「ヒロシマ」(’84 日本写真家協会賞)「土田ヒロミのニッポン」(’08 土門拳賞)。写真集に『俗神』(’76)『砂を数える』(’90)『BERLIN』(’11)『フクシマ』(’18)『Aging』(’22)など。
長期継続ドキュメントとして「フクシマ」(2011─ )の他、広島を相対化するため1999年からベルリン、2005年からエルサレムの取材。セルフポートレイトを1986年から現在まで毎日一枚撮影を続ける「Aging 」は、継続と反復、視覚認知の変化追従不能性を示す試みから「時間/メメント・モリ」というテーマに発展している。
作品はニューヨーク近代美術館、ポンピドゥ・センター、カナダ国立美術館、テート・モダン、東京都写真美術館、東京国立近代美術館他国内外の美術館に所蔵されている。
大橋英児
Eiji OHASHI
1955年稚内市生まれ。
生まれ育った北辺の体験から、冬などの厳しい環境下での荒涼美に魅せられ二十代後半よりヒマラヤ周辺の国々を訪れる。2008年より自販機のある風景「Roadside Lights」のプロジェクトをはじめる。ここでの自販機の姿は現代人と等価であり、孤独と希望を可視化した物である。
2024年3月 京都芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻修了 MFA(美術修士)
<主な個展>
2023 “Roadside Lights” AKIO NAGASAWA Gallery、東京、日本
2018年「Roadside Lights」Marianne Cat Gallery、マルセイユ、フランス
2018年「Roadside Lights」Case東京、東京、日本
2018年「Roadside Lights」Case Rotterdam、ロッテルダム、オランダ
2017年「Roadside Lights」Galerie&c0119、パリ、フランス
2017年「Roadside Lights」禅フォトギャラリー、東京、日本
2016年「Roadside Lights」コニカミノルタプラザ、東京、日本
2015年「Roadside Lights」コニカミノルタプラザ、東京、日本
2014年「Roadside Lights」新宿ニコンサロン、東京、日本
2013年「Roadside Lights」コニカミノルタプラザ、東京、日本
<主な企画展・グループ展>
2022年「Photo Gaspsie」ケベック、カナダ
2021年「写真の町東川賞歴代受賞作家屋外写真展」東川町、日本
2021年「Auckland Festival of Photography」オークランド、ニュージーランド
2021年 札幌芸術展「アフターダーク」札幌芸術の森美術館、札幌市、日本
2018年「#28—NI'HOMME-SUMMER GROUP EXHIBITION」アントワープ、ベルギー
2017年「in print, out of print 表現としての写真集」奈良市写真美術館、奈良市、日本
2016年「Singapore International Photo Festival 2016」シンガポール、シンガポール
<主な受賞歴>
2018年 第34回写真の町東川賞「特別作家賞」
2017年 2017 Photo-eye BestBooks
2016年 Critical Mass Top50
野村佐紀子
Sakiko NOMURA
1967年山口県下関市生。九州産業大学芸術学部写真学科卒業後、91年より荒木経惟に師事する。93年に初の個展「針のない時計」を開催以降、国内外で精力的に個展・グループ展を行い高い評価を得ている。2015年フランスにて開催された日本人アーティスト8名によるグループ展「Another Language」展(アルル国際写真フェスティバル)に出展、世界中の人々より称賛される。現在、今後の活躍がもっとも期待されるフォトグラファーのひとり。
主な写真集にAkio Nagasawa Publishing発行の『黒闇』(08)、『もうひとつの黒闇/Another Black Darkness』(16)、『十代目松本幸四郎 残夢』(17)、『春の運命』(20)、『ノクターン』(22)の他、『裸ノ時間』(97、平凡社)、『夜間飛行』(08、リトルモア)、『NUDE/A ROOM/FLOWERS』(12、MATCH and Company)、『TAMANO』(14、リブロアルテ)、『雁』(16、Bcc co.,ltd)、『Ango』(17、bookshop M)、『愛について』(17、ASAMI OKADA PUBLISHING)など多数。
谷田一郎
Ichiro TANIDA
1965年 東京生まれ
1986年 谷口広樹氏に師事
1987年 ヒロ杉山とNeo-Art Group結成
1992年 タイクーングラフィックス(宮師雄一、鈴木直之)デザインの“ID-JAPAN”にヴィジュアルで参加
1994年 TOWA TEI “TECHNOVA”のCG制作(演出:中野裕之)
1996年 John and Jane Doe Inc.を設立、ラフォーレ・グランバザールのヴィジュアル制作(AD:青木克憲)
2004年 佐藤可士和とART DESIGN 結成
2005年 Graphic Wave 10 谷田一郎・東泉一郎・森本千絵(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)
2008年 佐内正史とmini DVD結成
2018年 VJ TECHNOVAとしての活動を始める
西野 達
Tatzu Nishi
西野 辰(別名 西野 達)
1960年名古屋生まれ。ベルリン、東京、熱海在住。
1997年に「普段あまりアートに興味のない一般の人々」を観客と想定し、美術館やギャラリーという狭いアートシーンを捨て屋外に作品を設置するスタイルでヨーロッパで作家活動を開始。「人間の想像力の拡張」をアートの存在理由とし、「笑い、暴力、セクシー」を武器に制作する。
モニュメントや街灯などを取り込んで部屋を建築しリビングルームとして公開、あるいは実際にホテルとして営業するなど、公共空間を舞台とした人々を巻き込む大胆で冒険的なプロジェクトで世界的に知られる。
これまで「名前交換プロジェクト」として⻄野 達、大津 達、Tatsurou Bashi、Tazu Rousなど名前を多数変化させてきたが、今回の個展より⻄野 ⾠ Nischi Tatzzとして活動。
2018年に第68回芸術選奨文部科学大臣賞、2013年に日産アートアワード2013審査委員特別賞受賞。
2011年にFrame Magazine主催のThe Great indoors Award 2011 Relax & Consume部門大賞受賞。
<主な個展>
2020年「やめられない習慣の本当の理由とその対処法」 ANOMALY 東京
2017年「西野達 in Beppu」Beppu Project、大分
「ホテル裸島 リゾートオブメモリー」つなぎ美術館、熊本
2015年「神に最も近い場所」 Oude Kerk、アムステルダム/オランダ
「ソログループショウ」HAB Gallery、ナント/フランス
2014年「Hotel Manta of Helsinki」ヘルシンキ美術館、ヘルシンキ/フィンランド
2012年「TATZU NISHI Discovering Columbus」 パブリックアートフォンド, ニューヨーク/USA
2009年「Lugares Comunes Project」ボゴタ/コロンビア
「War and peace and in between」カルダーアートプロジェクツ, アートギャラリーオブニューウスウェールズ シドニー/オーストラリア
2007年「Studio Exhibition」広島市現代美術館、広島
「MAMプロジェクト」森美術館、東京
2006年「天上のシェリー」メゾンエルメス、東京
2005年「Cabinet 3」 ゲント市立現代美術館、ゲント/ベルギー
「Café in the sky - Moon Rider」ダブリン/アイルランド
2002年「Engel 天使」リットマン・カルチャープロジェクト、バーゼル/スイス
2000年「Tazro Niscino」アートテーク ケルン/ドイツ
1998年「Mir ist seltsam zumute 妙な気がする」 ブレーメン/ドイツ
1997年「obdach 宿あり」 ケルン/ドイツ
<主なグループ展>
2020年「いちはら アートミックス」市原
「Adelaide Festival」 アデレード/オーストラリア
「大阪万博50周年記念展覧会」 寺田倉庫 東京
2018年「The Street. Where the Wold Is Made」MAXXI、ローマ/イタリア
「The Flying Land」Jut美術館/台湾
「Encore un jour rêvé pour le poisson banane」パレドトーキョー、パリ/フランス
2017年「Bi-City Biennale of Urbanism/Archtecture」深セン/中国
「カウナスビエンナーレ」カウナス/リトアニア
「そこまでやるか 壮大なプロジェクト展」21 _ 21 DESIGN SIGHT、東京
「モニュメント/ドキュメント 誰が記憶を所有するのか」鳥取県立博物館、鳥取
2016年「Into Nature #1」ドレンテ/オランダ
「PARADOXA」カーサカバッツィーニ現代美術館、ウーディネ/イタリア
2015年「Artbat Fest」アルマティー/カザフスタン
2014年「Manifesta 10」エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルグ/ロシア
2013年「日産アートアワード2013」BankART Studio NYK、神奈川
「BHÁsia — Câmbio Cultural」ベロホリゾンテ/ブラジル
「おおさかカンヴァス2013」大阪
2012年「開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012」新潟
「TRACK」ゲント/ベルギー
2011年「第8回メルコスールビエンナーレ」ポルトアレグレ/ブラジル
「第6回クリチバビエンナーレ」クリチバ/ブラジル
「シンガポールビエンナーレ 2011」シンガポール
2010年「あいちトリエンナーレ 2010」名古屋、愛知
「La Bienal de Arte Paiz - Héroe」グアテマラシティ/グアテマラ
2009年「Twist and Shout」バンコク芸術文化センター、バンコク/タイ
「Estuaire 2009 - Villa Cheminée」ナントーセントーナザレ/フランス
2008年「Scape2008クリストチャーチ ビエンナーレ オブ アート イン パブリックスペース」クリストチャーチ/ニュージーランド
2007年「Estuaire 2007」ナントーセント-ナザレ/フランス
「Tatort 犯行現場」パダボーン/ドイツ
「MDE07」メデジン/コロンビア
2006年「7Treppen」エリザベス・モンタグ財団、ヴッパータール/ドイツ
「愉しき家」愛知県美術館
「Okkupation 占領」ベルリン/ドイツ
2005年「Ecstasy エクスタシー」ロサンゼルス現代美術館 ロサンゼルス/USA
「Projekt Migration 移住計画」ケルン美術協会ケルン/ドイツ
「横浜トリエンナーレ2005」神奈川
2004年「第1回セビリヤ国際現代 美術ビエンナーレ」セビリヤ/スペイン
2003年「At Least Begin to Make an End せめてそろそろ終わりにしよう」W139 アムステルダム/オランダ
2002年「Licht Routen 光の軌跡」リューデンシャイト/ドイツ
「リバプールビエンナーレ」リバプール/イギリス
「日常茶飯美-Beautiful Life?」水戸芸術館 茨城
2001年「Poëziezomer ポエツィーツォーメ ポエジーの夏」ワトー/ベルギー
2000年「Kunstbaden 芸術浴」ヴィースバーデン/ドイツ
「Continental Shift 大陸移動」ルートヴィヒ・フォーラム アーヘン/ドイツ
1999年「b-l-i-k-o-p-e-n-e-r 缶切り」ドルトレヒト市アートセンター ドルトレヒト/オランダ
1998年「Hotel am Rhein」ケルン/ドイツ
「Lieblingsort:Köln ケルンのお気に入りの場所」ケルン/ドイツ
「East International イースト・インターナショナル」ノーウィッチ・ ギャラリー ノーウィッチ/イギリス
TAKAY
TAKAY
1973年生まれ。
1996年渡英、イギリスのファッション誌「i-D」でキャリアをスタート。現在は東京とニューヨークを拠点に「Harper's Bazaar Germany」「L'UomoVogue」といったファッション誌から「ArmaniJeans」「Y-3」の広告など、ワールドワイドに活躍。主な出展歴として、2001年にヴィクトリア&アルバート博物館で開催された展覧会の拡大版「Bravehearts: Men in Skirts」(メトロポリタン美術館、ニューヨーク、2003年)やシャネルの歴史とクリエイティブな側面に焦点をあてた作品を出品した「CULTURE CHANEL」(上海当代芸術館、上海、2011年)、2011年から2016年にかけて世界中の12都市を巡回した「The Fashion World of Jean Paul Gaultier: From the Sidewalk to the Catwalk」、「PUNK: Chaos to Couture」(メトロポリタン美術館、ニューヨーク、2013年)等多数。2016年に『ECHOS』、2020年に『Fluence: The Continuance of Yohji Yamamoto』、2022年にAkio Nagasawa Publishingより『IN PRAISE OF SHADOW(HOMAGE TO TADAO ANDO)』を出版。
YOSHIROTTEN
YOSHIROTTEN
1983年生まれ魚座。
東京をベースに活動するグラフィックアーティスト。
グラフィック、映像、立体、インスタレーション、音楽など、ジャンルを超えた様々な表現方法での作品制作を行う。また国内外問わず著名ミュージシャンのアートワーク制作、ファッションブランドへのグラフィック提供、広告ビジュアル制作、店舗空間デザインなど、アートディレクター、デザイナーとしても活動している。
ロンドン、ベルリンでの個展を経て、2018年TOLOT heuristic SHINONOMEにて大規模個展『FUTURE NATURE』を開催。
400坪に及ぶ空間を用いた巨大インスタレーション作品から立体、映像、グラフィック作品を制作し、過去最大規模の個展となった。また、GASBOOKより作品集『GASBOOK33 YOSHIROTTEN』を発売。