MaViCa CTY
開廊時間|木〜土 11:00–13:00, 14:00–19:00
休廊日|日〜水・祝日
※12月6日(金)は18時より臨時休廊とさせていただきます。
※12月28日(土)〜2025年1月6日(月)は冬期休廊となります。
この度、Akio Nagasawa Gallery Aoyamaは、アントニー・ケアンズ個展「MaViCa CTY」を開催致します。
MaViCa CTY は、アントニー・ケアンズによる新しい作品で、ヴィンテージのSony Mavica MVC-FD200カメラを、喜多俊之デザインのシャープ製テレビに接続して展覧致します。
アントニーはここ数年、SonyのFD2000初期型デジタルカメラを収集しており、これを現代のデジタルメディアとしての写真技術を変えた先駆的なカメラと考えています。このカメラは、画像が画面上に表示されるという新しい概念を採用し、デジタル録画デバイスとして、内蔵機能を活用することで無限にスライドショーを表示することができる特徴があります。これにより、カメラをテレビに接続して写真を見るという体験が可能になりました。
この作品では、夜の都市風景がテーマとなり、スライドショーとしてさまざまな大都市の景観が映し出されます。カメラの内蔵エフェクトを利用して、画像に抽象的な層を重ねています。
また、古いメディアを再利用し、映像の美学と技術を融合させることで、観客に特定の感情を引き起こすような効果を生み出しています。
ぜひこの機会にご高覧下さい。
アーティスト
アントニー・ケアンズ
Antony Cairns
1980年ロンドン生まれ。2002年にロンドンカレッジ・オブ・プリンティングを卒業。
ケアンズは、ロンドンや東京、ロサンゼルスのような都市の建物から投影される光を使い、夜間に写真を撮影し作品を制作しています。
ヨーロッパや米国、日本など世界各地で作品を発表し、現在はロンドンを拠点に活動をしています。
主な受賞歴は、「HARIBAN AWARD」(2015年)、「Images Vevey Special Jury Prize」(2017年)、「Gapado Air Hyudaicard residency award」(2019年)など。
主な個展歴として「PXL CTY」(MEP、パリ、フランス、2022年)、「The Tale of Adam Earl Gordons」(Théâtre de Verdure、ヴヴェイ、スイス、2018年)、「TYO2-LDN4」(Roman Road、ロンドン、英国、2017年)、「OSC – Osaka Station City」(Roman Road、ロンドン、英国、2016年)、「LA-LV / LDN Process」(SferaExhibition、京都、日本、2016年)など。国内外のグループ展にも参加し、主に「Steigltiz 19 Gallery」(アントワープ、ベルギー、2020年)、「Gapado Artist in Residence」(西帰浦市、大韓民国、2019年)、「Artificial Impressions」(ブレダー市立近代美術館、ブレダー、オランダ、2018年)、「Shape of Light: 100 Years of Photography and Abstract Art」(テート・モダン、ロンドン、英国、2018年)、「London Nights」(ロンドン博物館、ロンドン、英国、2018年) 、「A Matter of Memory: Photography as Object in the Digital Age」(ジョージ・イーストマン・ミュージアム、ニューヨーク、米国、2016年)に参加。
2023年、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A、ロンドン、英国)でのプロジェクトに参加予定。
出版物
CTY(2冊組)
Morel BooksとAkio Nagasawa Publishingから出版された、2種類の『CTY』をスペシャルケースにセットしました。
Akio Nagasawa Publishing版は、Morel Books版の収録写真をネガ・ポジ反転し、再構成しています。
CTY(特装版)
写真集『CTY』とアルミニウムのプレートにゼラチンシルバーを塗布したオリジナル作品1点を納めたタトウを、スペシャルボックスにセットした特装版。
オリジナル作品は、作家のサイン・ナンバー入りの証明書付きです。
作品サイズ:160 x 215mm
スペシャルボックスサイズ:240 x 182 x 50mm
TYO2 Inverted
アントニー・ケアンズによるマルチプル作品
全て東京で撮影された、個々にイメージの異なる42点の作品をつなげると、その裏面は1点の大きな作品になります。
紙に両面プリント、アルミ製特製箱入、全42枚セット
IBM Basic 01
"パンチカード"シリーズから75イメージを選定し、1980年代のIBMベーシックコンピューターマニュアル上にプリントした作品集。
※こちらはユニーク作品になりますので、掲載画像と異なる可能性がございますのでご了承ください。
※作家が古書市場で見つけたビンテージの書籍を素材として利用していますので、作品は多少のシミや傷がございます。
Computer_Punch_Card_Selected_Artworks: Computer_Listing_Paper_Edition
アントニー・ケアンズは、10年以上にわたり、アナログ写真とさまざまな印刷・複製技術の間で活動し、写真イメージがページやスクリーン、その他の支持体の上でどのように生きることができるかを研究しています。ケアンズが制作したオリジナル素材、イメージのアーカイブは、すべて現代の都市景観をテーマにしています。夜間に、利用可能な光を使って撮影されたモノクロ写真作品は、しばしば「読みにくい」イメージから完全に抽象的なイメージまで、さまざまなイメージを生み出します。
この本は、この実践の最新かつ最も複雑な反復の72バージョンを集めたものです。ロンドンや東京の夜景を撮影したモノクロの写真素材はそのままに、今回は最終的なイメージに色と偶然の要素を取り入れています。
カスタムメイドのオリジナルコンピューターリスト用紙に印刷され、4枚/ページの18枚のパノラマ作品になるようにデザインされています。