Nadia
Gallery hours:11:00-19:00
Closed on Monday,Tuesday
この度、Akio Nagasawa Gallery では、沢渡朔「Nadia」展を開催致します。
1971年、沢渡は、広告の仕事で出会ったイタリア人モデル、ナディア・ガッリィと恋に落ちました。愛する人を撮りつくしたいという写真家としての欲望のもと、夏の軽井沢、ヴェネチア他ナディアの故郷であるイタリア各地、冬の軽井沢、東京といった二人の旅の途上で、沢渡の視線は、被写体としてのナディアと恋人としてのナディアの間を往来し、虚構と現実を行き来する、美しくも不思議な物語が産まれました。
沢渡は、この「Nadia」によって“虚構と現実の往来の中で、一人の女性を撮りつくす”、虚実ない交ぜのフィクションという自身の表現スタイルを確立し、それまでの女性をモチーフとした作品とははっきりと一線を画す、写真表現の新たな領域を切り開いたのです。
その結果、この「Nadia」は、現在でも語り継がれる戦後日本写真を代表するシリーズであり、氏の代表作品となりました。
今回の展覧会にあたって、沢渡が「Nadia」シリーズの全てのネガを見返し、現在の視線で今後に残したいと考えるものを新たにセレクトしております。そのため、未発表作品が多数展示されることとなり、今展覧会は、これまで見た「Nadia」とはまた違った印象を与えることでしょう。
この機会に是非、ご高覧の程、宜しくお願い致します。
展覧会に併せ、未発表作品を多数含む同名の新編写真集「Nadia b/w」「Nadia color」の2冊を、各600部限定/サイン&ナンバー入りにて刊行致します。
こちらもお手にとってご高覧頂けましたら幸いです。
アーティスト
沢渡朔
Hajime SAWATARI
1940年東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科在学中より写真雑誌等で作品発表を始め、日本デザインセンター勤務を経て、1966年よりフリーの写真家として活動。
ファッション・フォトグラファーとして活躍する傍ら、『カメラ毎日』を初め数々の雑誌で作品を発表。不思議の国のアリスを題材にした「少女アリス」(1973)や、イタリア人ファッションモデルを撮影した「ナディア」(1973)やなど数々の傑作を生み出し、その後も第一線で活躍を続けている。
主な作品集に『NADIA 森の人形館』『少女アリス』(73)、『密の味』(90)、『60's 』『60's 2』(01)、『kinky』(09),『Nadia』('16)。
出版物
Nadia b/w & color 2冊組
ナディアよ ナディア!
どこにいる? この世のフシギ フシギの中にいる
ナディアは ぼくの心臓のそばにいて今もねむっている
ときどきねごとなどいって「あの時のカメラはよかったネ」などといって
-白石かずこ氏による書き下ろしの詩「ナディア 希望」より
世界の「ベスト・オブ・写真集」には必ずといって登場しながら、長らく絶版になっていた伝説的写真集『Nadia』の新装版。
同時刊行された「b&w(モノクロ)」と「color(カラー)」の2冊組。未発表作品を多数含む新装版となります。
Nadia b/w
ナディアよ ナディア!
どこにいる? この世のフシギ フシギの中にいる
ナディアは ぼくの心臓のそばにいて今もねむっている
ときどきねごとなどいって「あの時のカメラはよかったネ」などといって
-白石かずこ氏による書き下ろしの詩「ナディア 希望」より
世界の「ベスト・オブ・写真集」には必ずといって登場しながら、長らく絶版になっていた伝説的写真集『Nadia』の新装版。
「b&w(モノクロ)」と「color(カラー)」の2冊を同時刊行。未発表作品を多数含む新装版となります。
Nadia color
ナディアよ ナディア!
どこにいる? この世のフシギ フシギの中にいる
ナディアは ぼくの心臓のそばにいて今もねむっている
ときどきねごとなどいって「あの時のカメラはよかったネ」などといって
-白石かずこ氏による書き下ろしの詩「ナディア 希望」より
世界の「ベスト・オブ・写真集」には必ずといって登場しながら、長らく絶版になっていた伝説的写真集『Nadia』の新装版。
「b&w(モノクロ)」と「color(カラー)」の2冊を同時刊行。未発表作品を多数含む新装版となります。
Kinky
1968~69年に、のちに沢渡の妻となるモデルの荒張弘子を撮影した作品を中心に構成。
ファッションや色彩に60年代の空気が感じられつつも、モダンな印象の一冊。
※表紙の背に、経年劣化による小さな破れがあります。ご了承ください。