AOYAMA

リビングルーム

西野 辰

2022年8月25日(木) - 10月29日(土)
開廊時間|木〜土 11:00–13:00, 14:00–19:00
休廊日|日〜水・祝日

※新型コロナウイルスに関する状況により会期や内容を変更する可能性があります。

企画協力:ANOMALY

この度、Akio Nagasawa Gallery Aoyamaは、西野 辰 個展「リビングルーム」を開催致します。

西野 辰(別名 西野 達)は1960年名古屋生まれ。現在はベルリン、東京、熱海を拠点に国内外で精力的に活動を続けています。本展では、ギャラリースペースをリビングルームに見立て描いた壁紙で全壁面を覆うインスタレーションとともに、作家初となる絵画や小品を展覧致します。この機会に是非ご高覧ください。

西野は1997年に「普段あまりアートに興味のない⼀般の⼈々」を観客と想定し、美術館やギャラリーというアートシーンを捨て屋外に作品を設置するスタイルでヨーロッパにて活動を開始しました。「⼈間の想像⼒の拡張」をアートの存在理由とし「笑い、暴⼒、セクシー」を武器に制作を行い、モニュメントや街灯などを取り込んで部屋を建築しリビングルームとして公開、あるいは実際にホテルとして営業するなど、公共空間を舞台とした⼈々を巻き込む⼤胆で冒険的なプロジェクトで世界的に知られています。
これまで「名前交換プロジェクト」として⻄野 達、⼤津 達、Tatsurou Bashi、Tazu Rousなど名前を多数変化させてきましたが、今回の個展より⻄野 ⾠ Nischi Tatzzとして活動します。

 

作品を発表し始めてから25年、俺はほとんどの作品を屋外で見せてきた。ギャラリーで展示するのも過去に3回しかなく、その中でもAkio Nagasawa Gallery Aoyamaは俺にとって最も小さい展示空間の一つだ。初めてこのスペースを見た時、どこかの家のリビングルームのようだという印象だった。そしてすぐにリビングルームという媒体を通してこのスペースが、時間に余裕ができたら絵画制作に戻ると長年言い続けていた俺にアーティストとして最初の絵画の発表場所として現れてきたのだ。コロナの影響もあり海外でのプロジェクトの機会を失っていた俺には絵画を描く時間は十分にあり、別の展覧会のため2年前に借りたばかりの熱海のスタジオの賃貸契約を延長するだけで制作場所は確保される。屋外の巨大なインスタレーションでもMacBook一つをコンパクトなスタジオとしてすべてこなしてきた俺だが、青山にあるこの「リビングルーム」に置く作品作りのためにリアルなスタジオに籠ることにした。
もともと絵を描くことからこの世界に入ってきた俺は、巨大な作品を制作している時でも新しい絵画や小品について考えを巡らせてきた。実現できていない屋外作品のアイデアはまだ腐るほどあるが、俺の寿命が尽きるまでに全てが日の目を見ることは不可能だろう。残念なことに人生は短すぎて、それらのアイデアの実現だけに関わっているわけにはいかない。俺は限られた時間内に、まだ誰も見たことのない絵画と小品の創造についてもスタートを切りたいのだ。この展覧会を見てあなたがそのかけらでも感じることを俺は願う。そして俺はそのかけらをさらに先へ進めることを約束しよう。

2022年8月 西野 辰

アーティスト

西野 辰(別名 西野 達)

1960年名古屋生まれ。ベルリン、東京、熱海在住。

1997年に「普段あまりアートに興味のない一般の人々」を観客と想定し、美術館やギャラリーという狭いアートシーンを捨て屋外に作品を設置するスタイルでヨーロッパで作家活動を開始。「人間の想像力の拡張」をアートの存在理由とし、「笑い、暴力、セクシー」を武器に制作する。
モニュメントや街灯などを取り込んで部屋を建築しリビングルームとして公開、あるいは実際にホテルとして営業するなど、公共空間を舞台とした人々を巻き込む大胆で冒険的なプロジェクトで世界的に知られる。
これまで「名前交換プロジェクト」として⻄野 達、大津 達、Tatsurou Bashi、Tazu Rousなど名前を多数変化させてきたが、今回の個展より⻄野 ⾠ Nischi Tatzzとして活動。

2018年に第68回芸術選奨文部科学大臣賞、2013年に日産アートアワード2013審査委員特別賞受賞。
2011年にFrame Magazine主催のThe Great indoors Award 2011 Relax & Consume部門大賞受賞。

<主な個展>
2020年「やめられない習慣の本当の理由とその対処法」 ANOMALY 東京
2017年「西野達 in Beppu」Beppu Project、大分
「ホテル裸島 リゾートオブメモリー」つなぎ美術館、熊本
2015年「神に最も近い場所」 Oude Kerk、アムステルダム/オランダ
「ソログループショウ」HAB Gallery、ナント/フランス
2014年「Hotel Manta of Helsinki」ヘルシンキ美術館、ヘルシンキ/フィンランド
2012年「TATZU NISHI Discovering Columbus」 パブリックアートフォンド, ニューヨーク/USA
2009年「Lugares Comunes Project」ボゴタ/コロンビア
「War and peace and in between」カルダーアートプロジェクツ, アートギャラリーオブニューウスウェールズ シドニー/オーストラリア
2007年「Studio Exhibition」広島市現代美術館、広島
「MAMプロジェクト」森美術館、東京
2006年「天上のシェリー」メゾンエルメス、東京
2005年「Cabinet 3」 ゲント市立現代美術館、ゲント/ベルギー
「Café in the sky - Moon Rider」ダブリン/アイルランド
2002年「Engel 天使」リットマン・カルチャープロジェクト、バーゼル/スイス
2000年「Tazro Niscino」アートテーク ケルン/ドイツ
1998年「Mir ist seltsam zumute 妙な気がする」 ブレーメン/ドイツ
1997年「obdach 宿あり」 ケルン/ドイツ

<主なグループ展>
2020年「いちはら アートミックス」市原
「Adelaide Festival」 アデレード/オーストラリア
「大阪万博50周年記念展覧会」 寺田倉庫 東京
2018年「The Street. Where the Wold Is Made」MAXXI、ローマ/イタリア
「The Flying Land」Jut美術館/台湾
「Encore un jour rêvé pour le poisson banane」パレドトーキョー、パリ/フランス
2017年「Bi-City Biennale of Urbanism/Archtecture」深セン/中国
「カウナスビエンナーレ」カウナス/リトアニア
「そこまでやるか 壮大なプロジェクト展」21 _ 21 DESIGN SIGHT、東京
「モニュメント/ドキュメント 誰が記憶を所有するのか」鳥取県立博物館、鳥取
2016年「Into Nature #1」ドレンテ/オランダ
「PARADOXA」カーサカバッツィーニ現代美術館、ウーディネ/イタリア
2015年「Artbat Fest」アルマティー/カザフスタン
2014年「Manifesta 10」エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルグ/ロシア
2013年「日産アートアワード2013」BankART Studio NYK、神奈川
「BHÁsia — Câmbio Cultural」ベロホリゾンテ/ブラジル
「おおさかカンヴァス2013」大阪
2012年「開港都市にいがた 水と土の芸術祭2012」新潟
「TRACK」ゲント/ベルギー
2011年「第8回メルコスールビエンナーレ」ポルトアレグレ/ブラジル
「第6回クリチバビエンナーレ」クリチバ/ブラジル
「シンガポールビエンナーレ 2011」シンガポール
2010年「あいちトリエンナーレ 2010」名古屋、愛知
「La Bienal de Arte Paiz - Héroe」グアテマラシティ/グアテマラ
2009年「Twist and Shout」バンコク芸術文化センター、バンコク/タイ
「Estuaire 2009 - Villa Cheminée」ナントーセントーナザレ/フランス
2008年「Scape2008クリストチャーチ ビエンナーレ オブ アート イン パブリックスペース」クリストチャーチ/ニュージーランド
2007年「Estuaire 2007」ナントーセント-ナザレ/フランス
「Tatort 犯行現場」パダボーン/ドイツ
「MDE07」メデジン/コロンビア
2006年「7Treppen」エリザベス・モンタグ財団、ヴッパータール/ドイツ
「愉しき家」愛知県美術館  「Okkupation 占領」ベルリン/ドイツ
2005年「Ecstasy エクスタシー」ロサンゼルス現代美術館 ロサンゼルス/USA
「Projekt Migration 移住計画」ケルン美術協会ケルン/ドイツ
「横浜トリエンナーレ2005」神奈川
2004年「第1回セビリヤ国際現代 美術ビエンナーレ」セビリヤ/スペイン
2003年「At Least Begin to Make an End せめてそろそろ終わりにしよう」W139 アムステルダム/オランダ
2002年「Licht Routen 光の軌跡」リューデンシャイト/ドイツ
「リバプールビエンナーレ」リバプール/イギリス
「日常茶飯美-Beautiful Life?」水戸芸術館 茨城
2001年「Poëziezomer ポエツィーツォーメ ポエジーの夏」ワトー/ベルギー
2000年「Kunstbaden 芸術浴」ヴィースバーデン/ドイツ
「Continental Shift 大陸移動」ルートヴィヒ・フォーラム アーヘン/ドイツ
1999年「b-l-i-k-o-p-e-n-e-r 缶切り」ドルトレヒト市アートセンター ドルトレヒト/オランダ
1998年「Hotel am Rhein」ケルン/ドイツ
「Lieblingsort:Köln ケルンのお気に入りの場所」ケルン/ドイツ
「East International イースト・インターナショナル」ノーウィッチ・ ギャラリー ノーウィッチ/イギリス

出版物

Tatzu Nishi Photographic Works 2007-2017

$35.85
在庫有り

スケールの大きなパブリックプロジェクトで国際的に知られるアーティスト・西野達の写真作品集。
2007年から2017年までに制作された写真作品を収録。その背景にあるアイディアスケッチとあわせて、創作の秘密に迫る。

作家オフィシャルサイト

協力:ANOMALY

西野達 別名 大津達 別名 西野達郎 別名 西野竜郎

$27.24
在庫有り

スケールの大きなパブリックプロジェクトで国際的に知られるアーティスト・西野達の作品集。
1997年から2010年までに国内外で行われた活動の中から、期間限定のプロジェクト約34作品をドキュメント写真によって紹介しています。

作家オフィシャルサイト

西野達『Tatzu Nishi Photographic Works 2007-2017』(特装版)A

$860.34
在庫有り

写真集『Tatzu Nishi Photographic Works 2007-2017』にオリジナルプリント1点が付いた特装版。
写真集にサイン&ナンバー入。オリジナルプリント裏面にサイン&エディションナンバー入。
プリントは3種類のイメージよりお選びいただけます。各限定10部。

スケールの大きなパブリックプロジェクトで国際的に知られるアーティスト・西野達の写真作品集。
2007年から2017年までに制作された写真作品を収録。その背景にあるアイディアスケッチとあわせて、創作の秘密に迫る。

作家オフィシャルサイト

協力:ANOMALY

西野達『Tatzu Nishi Photographic Works 2007-2017』(特装版)B

$860.34
在庫有り

写真集『Tatzu Nishi Photographic Works 2007-2017』にオリジナルプリント1点が付いた特装版。
写真集にサイン&ナンバー入。オリジナルプリント裏面にサイン&エディションナンバー入。
プリントは3種類のイメージよりお選びいただけます。各限定10部。

スケールの大きなパブリックプロジェクトで国際的に知られるアーティスト・西野達の写真作品集。
2007年から2017年までに制作された写真作品を収録。その背景にあるアイディアスケッチとあわせて、創作の秘密に迫る。

作家オフィシャルサイト

協力:ANOMALY

西野達『Tatzu Nishi Photographic Works 2007-2017』(特装版)C

$860.34
在庫有り

写真集『Tatzu Nishi Photographic Works 2007-2017』にオリジナルプリント1点が付いた特装版。
写真集にサイン&ナンバー入。オリジナルプリント裏面にサイン&エディションナンバー入。
プリントは3種類のイメージよりお選びいただけます。各限定10部。

スケールの大きなパブリックプロジェクトで国際的に知られるアーティスト・西野達の写真作品集。
2007年から2017年までに制作された写真作品を収録。その背景にあるアイディアスケッチとあわせて、創作の秘密に迫る。

作家オフィシャルサイト

協力:ANOMALY