ginza

SCANDALOUS

森山大道

2016年4月15日(金) - 6月19日(日)
Gallery hours:11:00-19:00
Closed on Monday,Tuesday

協賛:セイコーウオッチ株式会社

この度、Akio Nagasawa Gallery では、森山大道「SCANDALOUS」展を開催致します。

“写真は現実のコピーである”と考える森山は、自身の作品をゼラチンシルバープリントの他、オフセットによる写真集、シルクスクリーンによるTシャツ他、様々な技法、媒体で複製することに積極的に挑んできましたが、本展覧会はゼラチンシルバープリント作品によるものではなく、シルクスクリーン作品による展覧会となります。

「イメージ」と「複製」の間の緊張感は、「写真を撮る行為」と「撮る瞬間の意図」とのあいだに生じる緊張感にも似ている、と森山は言います。本展に展示されるイメージは、1960年代後半に制作された“アクシデント”シリーズを中心に、“ヴィジュアル・スキャンダル”を意図したものを選び、それらを紙、及びキャンバスにシルクスクリーンで転写しており、それらには多くの未発表作品も含まれております。森山にとって、写されたイメージをオブジェ化する際に技法を問わないことは先にも述べましたが、シルクスクリーンという技法は、森山が1969年から使用している馴染みのあるもので、森山が選ぶ“ヴィジュアル・スキャンダル”なイメージに相応しい転写技法としてシルクスクリーンが選ばれました。また、シルクスクリーン作品と共に、森山がデザインしたネオン管によるテキスト作品も展示のエレメントとして加えられることも本展覧会の見どころとなっております。

森山の言う“ヴィジュアル・スキャンダル”なる空間を、是非この機会に体感くださいませ。

本展覧会に併せ、全頁シルクスクリーン刷り大型写真集「SCANDALOUS」を限定350部/サイン&ナンバー入りにて刊行致します。
こちらもお手にとってご高覧頂けましたら幸いです。

アーティスト

1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。1968-70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容され、写真界に衝撃を与える。
ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も高く、2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28回インフィニティ賞生涯功績部門を日本人として初受賞。2012年、ウィリアム・クラインとの二人展「William Klein + Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダンで開催され、2人の競演は世界を席巻した。2016年、パリ・カルティエ現代美術財団にて2度目の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。2018年、フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与された。2019年、ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。
2021年、パリのMEP(ヨーロッパ写真美術館)にて東松照明との二人展「Tokyo: 森山大道+東松照明」を開催。2022年、アムステルダムやローマ、サンパウロ、北京で個展を開催するなど、現在も精力的に活動を行っている。

出版物

SCANDALOUS

$559.67
在庫有り

1960年代後半に制作された“アクシデント”シリーズを中心に、森山自身のセレクトによる未発表作品を含む“ヴィジュアル・スキャンダル”なイメージを、全頁シルクスクリーン刷りにて収録。