サイン入り
1960 − 1982 東京工芸大学 写大ギャラリーアーカイヴ
サイン入
「森山大道写真集成」の第5シリーズ。
写大ギャラリー森山大道アーカイヴについては、これまでデジタルデータベースは構築されていたが、その全貌を一望できる全イメージを収録した写真集の制作は、永年にわたって国内外の研究者から切望されていた。このコレクションは、森山大道という日本を代表する写真家が、その活動を開始した初めの十年の作品を含んでおり、いわば写真家としてのキャリア形成期における試行錯誤のありさまをそのまま見ることができる。
本書の刊行は、これから多くの研究者による森山大道研究や、1960年代から70年代の日本の表象文化研究の一助となるはずである。
-本文テキストより
- サイズ
- 302 x 222 x 60mm
- 頁数
- 832頁
- 収録点数
- 1018点
- 製本
- ハードカバー、表紙シルクスクリーン印刷+箔押し
- 発行年
- 2021年
- 言語
- 日本語、英語
- 出版社
- 月曜社
森山大道
Daido MORIYAMA
1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。1968-70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容され、写真界に衝撃を与える。
ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も高く、2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28回インフィニティ賞生涯功績部門を日本人として初受賞。2012年、ウィリアム・クラインとの二人展「William Klein + Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダンで開催され、2人の競演は世界を席巻した。2016年、パリ・カルティエ現代美術財団にて2度目の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。2018年、フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与された。2019年、ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。
2021年、パリのMEP(ヨーロッパ写真美術館)にて東松照明との二人展「Tokyo: 森山大道+東松照明」を開催。2022年、アムステルダムやローマ、サンパウロ、北京で個展を開催するなど、現在も精力的に活動を行っている。