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石川真生『赤花 アカバナー 沖縄の女』

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沖縄出身の写真家、石川真生の作品集。本書は、沖縄県のコザ・金武で1975〜77年の間に撮影した処女作『熱き日々 in キャンプハンセン』(1982)からの作品を中心に、未発表の作品を含めたモノクロ写真80点を収録。沖縄の基地の街のバーで働く女性たちの姿を赤裸々に撮った本書は、昨今よりも日本と沖縄、米国の政治的背景が複雑であった時代に、心の赴くままに純粋に青春を謳歌し自由を愛する女性へ、作者が熱き想いを込めて制作。本書は作家が書き下ろしたエッセイに合わせ5つの章で構成され、ボーイフレンドについて噂をしあう女たち、バーに働きにでる姿、家でボーイフレンドと寛ぐ様子、海岸での楽しい午後、そして、未来の沖縄を支える子供たちのポートレイトとまとめられている。70年代中期から後期に撮影された本書は、作家の写真家への道を導くこととなった初期作品として重要な一冊となっている。これまで、沖縄というテーマは日本の著名な写真家(東松照明、森山大道、荒木経惟、北島敬三)の間でも関心の高い主題として人気を集めてきたが、石川は沖縄に生まれ育ち、生涯をかけて沖縄を精力的に撮り続ける女性作家として唯一無二の存在と言える。

判型
330 x 229 mm
頁数
112頁
製本
ソフトカバー
発行年
2017
出版社
Session Press
タグ: vintage