サイン入り
絶対平面都市
森山大道サイン入り
森山大道×鈴木一誌の共著。
写真―書物―印刷の三角地帯に降りたち、〈写真〉の生まれる〈現在〉に肉迫する高密度対話。
目次:
絶対平面都市――凄みのあるフラットさへ向けて
路上のモノクロームーー写すまえに世界はすでに写真で埋まっている
アノニマスへ アーカイブへ――三〇年後の『北海道』
〈現在〉ってなんだ?――雑誌の仕事
日記のように――『記録』をめぐって
『新宿』コラージュ(吉田昌平)
歴史からの光――路上・スナップ・写真集
もうひとつの国をめぐって――『カラー』を中心に
視線の海へ――多木浩二と中平卓馬に向けて
写真と自然――対話を終えて(鈴木一誌)
あとがき――森山大道
引用と参考文献のリスト
初出一覧
索引
鈴木一誌(すずき・ひとし):ブックデザイナー。
1950年東京都立川市生まれ。東京造形大学を中退後、杉浦康平氏のアシスタントを12年間つとめ、1985年に独立。映画や写真の批評も手がけつつ、2001年よりデザイン批評誌『d/SIGN』を戸田ツトムとともに責任編集(2011年休刊)。著書に『画面の誕生』『ページと力』『重力のデザイン』『「三里塚の夏」を観る』。共著書に『知恵蔵裁判全記録』『映画の呼吸 澤井信一郎の監督作法』『全貌フレデリック・ワイズマン』『1969 新宿西口地下広場』『デザインの種』がある。
- 判型
- 190×126mm
- 頁数
- 432頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2016
- 出版社
- 月曜社
森山大道
Daido MORIYAMA
1938年大阪生まれ。写真家・岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て1964年に独立。写真雑誌などで作品を発表し続け、1967年「にっぽん劇場」で日本写真批評家協会新人賞受賞。1968-70年には写真同人誌『プロヴォーク』に参加、ハイコントラストや粗粒子画面の作風は“アレ・ブレ・ボケ”と形容され、写真界に衝撃を与える。
ニューヨーク・メトロポリタン美術館やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開催するなど世界的評価も高く、2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する第28回インフィニティ賞生涯功績部門を日本人として初受賞。2012年、ウィリアム・クラインとの二人展「William Klein + Daido Moriyama」がロンドンのテート・モダンで開催され、2人の競演は世界を席巻した。2016年、パリ・カルティエ現代美術財団にて2度目の個展「DAIDO TOKYO」展を開催。2018年、フランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与された。2019年、ハッセルブラッド財団国際写真賞受賞。
2021年、パリのMEP(ヨーロッパ写真美術館)にて東松照明との二人展「Tokyo: 森山大道+東松照明」を開催。2022年、アムステルダムやローマ、サンパウロ、北京で個展を開催するなど、現在も精力的に活動を行っている。