トロイメライ
開廊時間|木〜土 11:00–13:00, 14:00–19:00
休廊日|日〜水・祝日
この度Akio Nagasawa Gallery Aoyamaは、野村佐紀子個展「Träumerei /トロイメライ」を開催致します。
野村佐紀子の作品は、男性ヌードをモチーフとしたものがよく知られておりますが、実際の作品は、男性ヌードのみ限らず、風景、花、動物、老若男女のポートレートと多岐に渡ります。
彼女は、それら撮影された場所や時間、様々なモチーフを特定のテーマを設定せず、組み合わせていきます。その過程で新たに立ち上がってきた意味を編集していく手法で、これまで展覧会や作品集を制作してきました。
今回展示される作品は、撮影された時間や場所が異なる2つのイメージを上下に組み合わせた構成で制作され、それらの作品群を「トロイメライ」(ドイツ語:夢)と名付けられました。
是非この機会にご高覧ください。
アーティスト
野村佐紀子
Sakiko NOMURA
1967年山口県下関市生。九州産業大学芸術学部写真学科卒業後、91年より荒木経惟に師事する。93年に初の個展「針のない時計」を開催以降、国内外で精力的に個展・グループ展を行い高い評価を得ている。2015年フランスにて開催された日本人アーティスト8名によるグループ展「Another Language」展(アルル国際写真フェスティバル)に出展、世界中の人々より称賛される。現在、今後の活躍がもっとも期待されるフォトグラファーのひとり。
主な写真集にAkio Nagasawa Publishing発行の『黒闇』(08)、『もうひとつの黒闇/Another Black Darkness』(16)、『十代目松本幸四郎 残夢』(17)、『春の運命』(20)、『ノクターン』(22)の他、『裸ノ時間』(97、平凡社)、『夜間飛行』(08、リトルモア)、『NUDE/A ROOM/FLOWERS』(12、MATCH and Company)、『TAMANO』(14、リブロアルテ)、『雁』(16、Bcc co.,ltd)、『Ango』(17、bookshop M)、『愛について』(17、ASAMI OKADA PUBLISHING)など多数。
出版物
黒闇/Kuroyami/Black Darkness
男性ヌードを中心に独特の空気感を表現してきた野村佐紀子が、これまであえて発表しなかった風景や身近なスナップショットなどを収録。
写真の中にくっきりと黒く浮かび上がる、野村佐紀子の独特なモノクロームの世界をご堪能下さい。
もうひとつの黒闇/Another Black Darkness
野村が初めてソラリゼーションで制作した実験的なシリーズ「もうひとつの黒闇」を収録した本書は、黒い用紙に黒いインクで印刷され、近年出版された写真集の中で最も実験的な写真集として高い評価を受けています。本シリーズは、2015年にフランスにて開催された日本人アーティスト8名によるグループ展「Another Language」展(アルル国際写真フェスティバル)に出展し、世界中の人々より称賛されました。
ブックデザイン:町口覚
十代目松本幸四郎 残夢
七代目市川染五郎(当時)の舞台と舞台裏を約17年間にわたり撮影してきた野村佐紀子が、歌舞伎の世界をあえてモノクロで表現。染五郎が演じた役の表情や動きを通して「役の本質」を浮かび上がらせています。
本書は、三代目松本金太郎として出演した初舞台から、2017年11月25日の七代目市川染五郎としての最後の舞台まで、全593役の姿を収録。松本幸四郎が心境を綴った貴重なエッセイも収録しています。
限定数量にて、野村佐紀子直筆サイン入りをご用意致します。
メインフォトグラファー:野村佐紀子
ブックデザイン:町口覚
ノクターン
2019年から2年間にわたり、山形県東根市を度々訪れ撮影。これまで男女のヌード作品で知られてきた野村が、モデルに対してと同じアプローチで街やモノ、移ろいゆく四季に対峙した新作品集。
オリジナルプリント付き特装版も同時発売